代表挨拶　―コロナに負けず―

2021年、私たちはコロナ禍で長年続けてきた焼肉店の営業を断念しました。
途方にくれる時もありましたが、原点に戻ろうととある牧場を訪れたことで転機が訪れました。

東北の寒さの厳しい高原にある牧場では、自然交配で生まれた仔牛を、成牛になるまで自然な水と餌を与えた上で、仕上げの10ヶ月間、漢方草のみで肥育し健康な牛に育てています。 そして、このお肉を食すると何かが違いました。食感はサラッとしてくどくない。

このことが気になり、農家さんの協力を得て、このお肉を専門機関に送って成分分析してみると、栄養素は豊富なのに、脂肪の融点が17℃という驚きの結果が出ました。
そして、その脂肪分は体に良いと言われる不飽和脂肪酸の含有割合が高いがために、36℃前後の体温でサラッと溶けるのだと納得がいきました。

タンパク質が豊富でビタミンと必須アミノ酸のバランスがよく、脂も優しいこの素晴らしい牛肉を農家から１頭丸ごと仕入れた上で、新鮮なまま食卓に届けたい。

試行錯誤を繰り返しながらも農家さんと加工業者さんやシステム会社さんの協力を得て、１頭丸ごと新鮮なスライス肉と挽肉に加工し、そのまま真空パック加工と瞬間冷凍を行い、クール便で食卓にお届けできる、食の管理システムとECサイトを作ることができました。振り返れば、コロナ禍にある中、2年の歳月が過ぎていました。

日本は高齢化社会が進んでいますが、「健康と長生き」のためには動物性タンパク質や自然の食べ物は欠かせません。

コロナに負けず、逆境に負けない新しい日本の食を健康とともに「おいしい」もお届けできるように日々鍛錬していきたいと思います。

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